工学院大学「壁フェス Kinetic Wall Festival 2022」

工学院フェス開催!

「壁フェス Kinetic Wall Festival 2022」が工学院大学 新宿アトリウムにて開催されました。
本イベントは、工学院大学主催・インテル株式会社のクリエイターサポートプロジェクト「インテルBlue Carpet Project」協力のもと、工学院大学新宿アトリウムに設置されている立体的に動作する壁「Kinetic Wall」を用いて大学生・高校生がアイディアを可視化させるコンペティションです。
P.I.C.S.は、本イベントで協力/クリエイティブアドバイザーとしてサポートしています。

新しいデジタル表現にチャレンジ

本イベントの参加対象は、工科系分野の学生、この分野に興味のある中学生や高校生。
参加する学生に今までにない発想や、科学の法則・自然現象のデータの可視化など、様々なデジタル表現にチャレンジしてもらうという目的で開催されました。

「connected_world 動く壁:キネティックウォールをデータとつなぎ、あらたな世界を描こう」をテーマに、新しい発想をもった空間演出が期待されました。

慣れない開発ツールに苦労しながら実装させた3ヶ月

制作期間は約3ヶ月間。参加する学生の中には、工学系を専門としない人や技術的なアプリケーションソフトに触れた事のない学生も多数います。
P.I.C.S.は学生に寄り添い、「チャレンジしてみたい事を出来るだけ実装する」「大きな空間をコントロールする力をつける」「GOALを見失わないようにちゃんと着地し、自分の言葉で伝える(言語化する)」事を目標にサポートしました。

学生自身が使ってみたいアプリケーションソフトや表現してみたい事を叶えられるように、TouchDesignerなどのプログラミングソフトの使い方を説明したり、APIを取得して情報(天気予報の情報など)を出力したり、カメラセンサー/キネクトの操作説明などを丁寧に行いました。学生は慣れないツールに試行錯誤しながらも、本番に向けて実装させていきました。

成果発表。デジタルとアートをバランスよく融合した作品が高く評価。

2022年12月11日(日)に最終公開審査会が開催されました。いよいよ3ヶ月間の成果発表。
一次予選に通過した12組26名が、幅16m・高さ12.8mの大きな舞台で自信作をプレゼン。有観客+オンライン配信で行われた審査会はおよそ4時間にも及び、学生たちの熱い戦いは終了しました。

最優秀賞は「アートと技術の海」 田上 慶治さん(工学院大学 大学院情報学専攻 修士1年)。海をテーマに、キネティックウォールを使ってアーティストが描いた海の絵をリアルに動く波模様として表現した作品。周囲の音が波を生成する際のパラメーターとなっており、アトリウムに集まる人々がアートに参加する作品となりました。本作品は、キネティックウォールやアトリウム設備をバランスよく使い、デジタルとアートが融合している点が高く評価されました。

新しい表現に挑戦する人を応援し続けていく

高校・大学、分野、年齢の垣根を超え、斬新なアイディアを持った参加者同士の交流が生まれた今回のイベント。最優秀賞を受賞した田上さんからは「イベントを通し参加者全員の活力に強く感銘を受けました。」とコメントが寄せられました。

イベント中に行われた運営スタッフへのインタビューでは『今回のテーマ(「connected_world 動く壁をデータとつなぎ、あらたな世界を描こう」。)のように、情報や場所、時空など、人だけでなくモノやコトと繋がる(connectする)瞬間を感じる事が沢山できました。』とコメントがあり、参加している学生だけでなく、大人にとっても新しい発見のある時間となりました。

壁フェス Kinetic Wall Festival 2022 最終公開審査 ダイジェスト映像

「キネティックウォール」は、学生をはじめ様々な人や団体が参加しながらコンテンツが常に変わり続ける環境装置のプラットフォームとして開発しているため、プロユースだけでなく、学生作品アワード会場として活用したり、アーティストを招待したライブイベントを行える空間として運営を行っていく予定です。
今後も、P.I.C.S.は新しい表現に挑戦する参加者を、クリエイティブアドバイザーとしてサポートしてまいります。


公式サイト:https://www.kogakuin.ac.jp/atrium/news/2022060901.html?trflg=1
インテル®️ Blue Carpet Project:https://www.intel.co.jp/content/www/jp/ja/events/blue-carpet-project.html?trflg=1


Credit
  • エグゼクティブプロデューサー :松居秀樹
  • クリエイティブプロデューサー :弓削淑隆
  • プログラマー・テクニカルディレクター・学生アドバイザー :上野陸
  • 学生アドバイザーアシスタント・テクニカルPM :神前心
  • テーマ設定協力 :P.I.C.S.TECH